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筋膜って何?

筋膜とは皮下組織から存在する白い薄い膜であり筋外膜とも言います。

筋膜は骨、内臓器官、血管、神経など身体のあらゆる構成要素を包み込み、それぞれの場所に適正に位置するよう支えています。

もっとわかりやすく言えば、筋膜とはその筋外膜をさらに覆っていて、

筋肉や骨、臓器や血管などを包むように皮膚の下にある膜のことを言います。

第二の骨格とも言われるほど重要な役割を担当していて、近年これが健康へ与える影響が大きいことから注目されました。

例えば、料理のときなどでも確認することができますが、鶏のもも肉にある透明な膜がそれにあたります。

筋膜は伸縮性のエラスチンと非伸縮性のコラーゲンの2つで構成されています。

通常はこの2つが上手く機能することで安定を保っているのですが、なんらかの要因でバランスが崩れ肩こりなどを代表するいくつかの原因になるようです。

筋膜はがし(筋膜リリースとも言います)とを行うことでこのバランスを上手く保つ狙いがあります。

筋膜リリースの効果!

筋膜リリースの効果は大きく3つあります。

  1. 腰痛、肩こりなどの痛みや凝りの解消

筋膜は皮膚の下のあらゆる組織を巻き込むネット。

痛みを発する部位でないところに圧をかけることで、間接的に痛みが取れることもあります。

ただし、どの部位がどことつながっているかは、筋膜の専門知識が必要なので、

知識のない人が勝手に筋膜を剥がすことは危険です。

  1. ダイエット効果

歪んでいた筋膜をほぐすことによって、筋肉は本来の動きを取り戻します。

筋肉の可動域があがれば、普段使っていなかった筋肉が動くようになり、結果として基礎代謝を向上させることができます。

基礎代謝があがれば、運動量が同じでも代謝が低いときに比べて痩せやすくなります。

  1. 美容効果

筋膜が歪んでしまうと、正しい位置にあった骨や筋肉がずれてしまいます。

体の内部を支えていたネットが歪むわけですから、全身のボディラインのくずれが起きるひとつの原因にもなります。

肩こりを改善するリリース!

<肩甲骨まわりの筋膜リリース(リリースローラー)>

・ポールが肩甲骨があたるようにしてあおむけになります。

・肘を頭の後ろで組んでそのまま上下に2〜3cmのゴロゴロと転がしてマッサージします。

・体を斜め横に倒し、肩の後ろのあたりにリリースローラーがあたるようにして同じようにマッサージします。

<体側の筋膜リリース(リリースローラー)>

・脇の5cmくらい下にリリースローラーをあてます。

・上の手で下の手を持ったまま、上下に2〜3cmのゴロゴロと転がります。

・同じように逆も行いましょう。

<胸の筋膜リリース(テニスボール)>

・うつぶせになりますが、このとき、テニスボールを肩と胸の間のぼみくらいにくるようにして置きます。

・ボールに圧をかけたまま手を上げたり脇を閉めたりを繰り返します。60〜90秒続けます。

・同じように逆も行いましょう。

肩こりを根本から解消しようとする場合、背中や胸などの広い範囲で働きかけて筋膜をほぐしてやる必要があります。

中臀筋の鍛え方

<お尻の筋膜リリース(リリースローラー・テニスボール)>

・片足を膝にのせてお尻をローラーにのせて前後に2〜3cmのゴロゴロと転がしてマッサージします。60〜90秒続けます。

・お尻の角度を変えながら気持ちいところを行うようにします。

リリースローラーやテニスボールなどを使った筋膜リリースはアプローチするポイントさえわかればとても簡単に行うことができて効果も抜群です。

患部とは関係のないところをほぐすだけで、腰痛がなくなるということはすばらしいことだと思いませんか?

硬くなっている筋膜やトリガーポイントに気づくことは非常に難しいと思いますが、

「この痛みのときはここをほぐすといい」とだいたいの場所さえ知っておけば自分で筋膜リリースをすることが可能です。

リリースローラーやテニスボールは気軽に手に入りますし、それらを手に届くところに置いて、

気が向いた時には筋膜リリースをすると普段から筋膜を良い状態に保てると思います。

外旋六筋の鍛え方

<前ももの筋膜リリース(リリースローラー)>

・うつぶせになり、膝の少し上にローラーを横にしてあてます

・脚の付け根に向かってローラが移動するように体を下に動かします。

このとき5〜6cmほど上がって2〜3cmくらい戻るようにごろごろと脚の重さでローラーを動かしてください。

・太ももの下からだいたい1/3くらいの位置に来たら、そこで左右にゴロゴロと2〜3回動かします。

・膝を2〜3回曲げ伸ばしします。

・ふたたび脚の付け根に向かって5〜6cmほど上がり2〜3cmほど戻るを繰り返し、太ももの下からだいたい

2/3くらいの位置で左右へ動かし、膝の曲げ伸ばしを2〜3回ずつ行います。

・同じ要領で今度は膝の付け根のほうに向かって戻っていきます。

・左右1往復ずつ行います。

このように、ご自分で筋肉リリースをする時は、手軽に筋膜リリースがおこなえるように専用のグッズを使うことがおすすめです。

しかし、ご自分の判断で無理をせずに、専門の医師や、スポーツトレーナーに相談することが一番最善の方法だと言えます。